第19回「みんなの勉強会」議事録

高校進学について知る・考える

19回参加者のみなさん

今回で第19回を迎えた「みんなの勉強会」

今回は高校入試について考えてみます
まずは今年度の進学状況をシェアしました

愛知県の今年度中学3年生のデータです。
95%が高校進学を希望
残り4%が専修学校への進学希望です。
就職希望者が0.4%
その他が0.9%となっています。

専修学校は不登校などで、出席日数が足りていなくても
進学することが可能です。

基本的には専門学校扱いです。
高校過程をもつ学校法人などが併設して持っていることが多く
専修学校へ通いながら、高校過程を通信などでとる学校です

内容は中学の学び直しであったりして
中学校の時、不登校であったとしても
通いやすい環境を設定していることも多いです。

しかし、専修学校は高等学校とは認められていないため
公立・私立の高校に進学した子ども達のように
授業料実質無料化の対象外となります

これは、子供や家庭に対して支払われるわけでなく
学習指導要領に基づいた学校法人に通っていないと
適応されません

年間10万円弱の通信制高校分のみが補助されます

この辺りはすぐにでも変えていただきたいですね。
せっかく中学はいけなくても
がんばってやりなおそうとしている子ども達

行く場所も用意されていないのだから
唯一受け入れ態勢の整っている
専修学校へ通うのなら
15歳から18歳であれば、ほかの子供と同様に
支援してほしいものです。

また、「その他」と分類されている0.9%の子ども達
この子達はどんな状態の子供たちなのでしょうか?

おそらく、就職も進学もせず
引きこもっているような状態なのではないでしょうか

600人ほどの子ども達がその他と分類されています

また、公立の全日制を希望する人は1.3ポイント減少し
過去最低を記録しています。
また、逆に通信制高校を選択する子ども達は3.4%と
0.7ポイント上昇して過去最高となっています。
専修学校への進学も前年より増えています

昨年度より子ども全体の数は増えているのにも関わらず
全日制の学校が過去最低まで減少し
通信制や定時制を選択する子供たちが増えている
この状況をどうみますか?

中学校へ行けなくても
高校の段階で進学を試みて
自立への道を模索する姿がみてとれるように私は思います

全国で24万人を超えた不登校の子ども達
学習に困難さをかかえる子ども達も沢山含まれている事でしょう

中には、実際に抱える問題よりも
自分はダメだと絶望し、あきらめ、自信をなくした
自己肯定感を感じられなくなっている
二次障がいをおこしてしまった子ども達もすくなくありません

子育て、少子化問題が取りざたされている昨今
本当に、もう、まったなしに
教育、学校制度について考え直していただかないと
手遅れになってしまいます。

少しずつ進む合理的配慮を受けての入試

合理的配慮が少しずつ前に進んでいるように思います。
まだまだではありますが、公立の学校は義務化されてはや数年
発達性ディスレクシア、学習障害を抱える子ども達は
決して能力が低いわけではありません。

ほんの少しの配慮があれば
得意な方法で学ぶことをゆるしてもらえれば
いくらでも伸びていく事ができるのです

それを許す場所に代わってもらいたいですね。学校には。

小牧・春日井では毎年必ず数名が配慮を受けて受験しています

勇者アカデミーでは、お子さんを支援していますので
具体例などをお伝えすることができます。
ご興味ある方は、ぜひ、勉強会にご参加ください。
参加は無料です。お気軽にどうぞ。

別室受験や、問題用紙の拡大などは
すんなり受け入れてもらえるようになってきました。

また、今年度から公立高校入試はマークシート方式となりましたが
ADHDがあるお子さんなどは、書き写すときに
ミスが起きやすいということで
問題用紙に直接〇を打つなどの配慮は受けることができました

中学校での支援、配慮があれば
認めてもらえる可能性が高いので
遠慮せず、お願いしてみる事をお勧めします

せっかく良い法律ができたのだから
活用して一人でも多くの子ども達の学習意欲を高めたいものです。

そのほかには、吉田先生よりご案内のあった
吃音の男の子と、書字障がいの転校生の男の子の
小さな勇気と友情の物語のご紹介です

18分ほどの作品ですが、私は涙で最後の方は
映像がにじんでおりました

たった一人でいい。理解してくれる友達がいる
そのことがどれだけ大切な事なのかを
知ることができるお話です

自分の特性を恥ずかしいと思わず
ちゃんと話せる
それを受け入れる仲間がいる

そうなったら、学校は楽しい場所のはずと思います

また、北海道の新聞記事についてもご紹介しました。
新しい、教えない学校がはじまります。
木の国こどもの村小中学校の教育を理想に
小さな学校がスタートします

交流会も大いに盛り上がりました。
初めて参加してくださった方もいらっしゃって
良い勉強会になりました。

次回は2月26日 日曜日 14:00~16:00
桃ケ丘カルチャー&オンラインで行います。
どうぞ、ご興味ある方はご参加くださいね

投稿者プロフィール

橋本 真弓
橋本 真弓一般社団法人勇者アカデミー理事
一般社団法人勇者アカデミー理事/学習塾エンカレッジ桃花台塾長/たぶん日本で唯一PowerPlatformで学ぶプログラミング教室塾長/子ども達の学びもDX/読み書き苦手でも勉強はできる!/読めて書けるしか評価されないなんて変じゃない?ITスキルは君を助ける武器になる!という塾をやってます。